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    選挙間近……どこもかしこも地方分権ばかり……中央集権を謳う政党はないのかい?

    • 2013.06.25 Tuesday
    • 14:24
     先日行われた都議選では、自民復活、民主惨敗、共産躍進という図式がみられた。共産躍進以外はおおむね想定通りといったところで、いよいよ次は夏の参院選である。

     さて、自民党総裁安倍総理と公明党山口代表との間で党首会談が行われ、現在開催中の国会の最終日である6月26日から会期を延長しない方針が確認されたようなので、どうやら参議院選挙日程は以下の通りとなりそうである。


    【参議院選挙 予定】

     平成25年7月4日(木) 公示
     平成25年7月21日(日) 投票

     
     もちろん、最終的には閣議後に正式決定されるだろうから、これはあくまでも予想である。それまでの間、各有権者は、それぞれの政党の基本的な考え方や政策について勉強をしておく必要がある。


     さて、政党を判断する際に役に立つガイドラインがあるので、ひとつだけご紹介しておきたい。それは、「大きな政府と小さな政府」という物差しである。こういうと、少し古くさい印象を持たれるかもしれないが、なかなかどうしてこれはとても役に立つ代物である。


     小さな政府は、「政府などの国の機関はなければない方がいい。その方が自由にできる」と考えている人が目指す社会の象徴である。商売をやるにも規制はない方がいいし、商人は自由に商売ができることを何よりも好ましいと考えているから当然である。こうした考え方を自由民主主義という。その最右翼がアメリカの共和党である。日本でも某女性が「勝ち組・負け組」という言葉を流行させたが、あの言葉こそがこの「小さな政府」を目指す人たちの考え方である。経済的な活動を自由に野放しにしておけば、かならず勝ち負けが生じ、富める者はますます富み、そうではないものはますます貧しくなっていくのが現実である。


     それはちょっとやりすぎではないか……と考えるのが、「大きな政府」を作ろうと考える人たちである。自由の大切さは十分に理解し尊重しつつも、行き過ぎた自由を与えてしまうと人の尊厳が失われるではないかと。富めるものがますます富む社会では貧しいものにはチャンスは与えられない。それではダメだということで、大きな政府を指向する人たちは「自由」以外に「平等」も大切であると考えるようになった。それが社会民主主義である。日本の場合、社会民主主義というと、どうしても共産党へのアレルギーが強すぎて「共産党の塩水が薄まったもの」という認識があるが、本当のところはそうではない。「自由」と「平等」をバランスよく取っていこう指向する考え方である。


     これが基本的なスタンダードな考え方で、アメリカやフランスなどの政党はおおむねこの考え方に則って、政党が作られているようなので、とてもわかりやすい。ところが、これが日本の政党となるとちょっと難しい。たとえば、民主党という立場は、本来は「大きな政府」を指向すべき政党である。なぜなら、自民党は「小さな政府」を指向する政党であるはずなので、それに対抗するには「大きな政府」として「自由と平等」を守らなければならないからである。


     ところが、民主党はそのマニュフェストの中で、「地域への権限委譲を進め」と大書している。これは、地方分権を進めるということで、「大きな政府」の動きと真逆である。民主党は本来、「中央集権化」を推し進めて、官僚や役人をたくさん雇用して市民に手厚い行政を施すことを指向しなければならない。地方分権や行政改革などとんでもないと考えるべき政党なのである。誰しも自分の子どもや身内が公務員などの安定した職業につくのは嬉しく思うだろう。行政改革などして公務員の数を減らすなどは、本来の民主党がしてはならない禁忌なのである。


     これと同じようなことは「みどりの党」などの新興勢力でも同様である。「経済成長至上主義からスロー・スモール・シンプルな社会へ」と政策に書かれていることから、これは自由民主主義を選択しないということである。これはこれでいいのだが、「官僚の天下りの根絶」、「消費増税をやめる」などの点が矛盾している。中央集権的に国家機関は厚くして、社会福祉は消費税などの間接税で賄うのが、この辺りの政党の取るべき手段である。加えて唖然としたのが、以下の項目である。

    (ここから引用)

    政治は代表を選ぶだけではありません。市民が自由に声を上げ、討議し、行動し、参加して決定する民主主義を実現します。政治的決定は、できるかぎり人々の生活に近い場で行なわれます。分権を徹底し、住民自治と市民主権を実現します。情報公開を徹底し、市民が行政を監視し、重要な事柄は住民投票や国民投票によって決定できるようにします。

    (ここまで)

     太い赤字は私が付したものだが、注目すべき点は、「参加して決定する民主主義」のところである。市民が政治に参加できるのは、基本的には「選挙」だけである。むしろ、選挙以外で政治に参加などしてはならない。そうなると、声の大きな人だけが得をする社会になってしまう。政治は選挙によって選ばれた議員が行うものであって、私たちに許されるのは「投票」だけである。さらに、みどりの党は「分権を徹底して、住民自治」を行うという。これも完全なネジレである。もう言うまでもなく、自民党に対抗する左翼政党の方針はひとつ、中央集権と官僚主義しかないのである。むしろ、それで政治がよくなり、社会が住みやすくなるのであれば、それでも構わないのである。


     どんな理由で「地方分権」を叫んでいるのかは不明だが、自由民主主義に対抗する対抗勢力が「地方分権」など言ってはならないのである。この辺りが、微妙にズレているため、民主党もその他の野党も、もはや自民党の対抗馬にならないのである。また伝統的に民主党勢力は王党派が多く、いわゆる日本の右翼的な性質を持っている。ここも日本の政党の中ではネジレが発生しているのでよく分かりづらい。



     ともあれ、個人的には本物の社会民主主義政党が現われてくることを期待したいものだが、そのためには、キッチリと中央集権を打ち出せる政党でなければならない。みなさんは、自由民主主義と社会民主主義、どちらを選ぶだろうか。この辺りを物差しにしながら、参院選にむけて各政党の政策をみていっていただきたい。


     ということで、この本はとても参考になるので、選挙前にぜひ一読して勉強していただければ幸いである。今まで日本人が知らなかった選択肢がこの本に書かれている。まあ、夏の選挙には間に合わないけれども……。長い目でみて一読の価値がある良書である。

     




     
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